LMWシリーズの第3弾
ヤマハではLMWシリーズのバイクを展開しています。
LMWとは「リーニング・マルチ・ホイール」の頭文字をとったものです。
トリシティ125や155などがこのシリーズの中で投入された車種です。
そしてLMWシリーズの第3弾として発売されたのが、NIKENです。
2018年9月から受注開始しました。
ヤマハ初の試みである3輪仕様のスポーツモデルというのが話題になりました。
実用性と娯楽性の両立
3輪車は2輪と比較すると安定性が高いです。
このため配達や通勤・通学などの実用的なシーンで活用されることが多いです。
NIKENの場合、そこに娯楽の要素を付け加えたのが人気の理由です。
エンジンは845ccの排気量を有しています。
しかもギアチェンジも自分で自由自在に行えます。
バイクを操りながら爽快な走りができるので、オートバイの面白みを感じたいライダーの間で広く支持されました。
またコーナリングでは車体をバンクさせることが可能です。
3輪車でNIKENレベルの排気量を有するエンジンが搭載されている車種は、国内ではまずないでしょう。
このような部分もNIKENのオリジナリティを引き出しています。
深いバンク角も魅力の一つ
トリシティと比較して、バンク角を深くしているのもNIKENの見逃せない特徴の一つです。
トリシティのバンク角は38度だったのですが、NIKENはこれをさらに45度にまでアップしました。
たかが7度の違いですが、実際に乗るとそのフィーリングは大きく異なります。
コーナリングをする際に、ボディをよりしっかり寝かせることができます。
しかもNIKENには、LMWアッカーマン・ジオメトリーという機構を導入しています。
この機構のおかげで深くバンクしてもフロントタイヤは同心円を描きます。
このため、2輪車に乗っているようなしゃたのたの仕方を楽しめます。
ハンドリングもナチュラルそのもので、2輪車からスイッチしてもすぐに乗り慣れるでしょう。
ヤマハのお家芸の3気筒エンジン
NIKENに搭載されているのは3気筒エンジンで、排気量は845ccです。
ヤマハはもともと3気筒エンジンには定評がありますが、従来よりもさらに進化させています。
その中でもクランクマスの重量をアップさせています。
従来モデルと比較すると18%アップさせました。
その結果、低回転域がより扱いやすくなりました。
ゆったりとした走行でも体に負担のかかりにくいようなデザインとなりました。
さらにクルーズコントロールが搭載されているのも魅力の一つです。
アクセルを吹かさなくても一定速度で走行できます。
アクセルコントロールをする必要がないので、ライダーの負担を軽減できます。