ヤマハ DT-1 1968

国産車初のオフロードも出るとして誕生したヤマハのDT-1 1968

1968年当時オフロードバイクが主流となっている所に、国産車として始めてオフロードモデルを発売したのがヤマハです。
ヤマハが当初販売を開始したオフロードモデル、DT-1 1968は、発売当初は諸外国のオフロードモデルに比べ改善点はあった物の、国内において衝撃を与えたモデルとして知られています。

DT-1 1968には2サイクル単気筒エンジンを搭載、荒れた道など安定しないコースも問題なく走れる初のオフロードモデルとして世に広まり、年々モデルチェンジも重ねられていきました。
当時のオフロードバイクとして定着していた無骨すぎるデザイン性能は陰を潜め、ヤマハらしいスマートで洗練された見た目のオフロードモデルだったことも、世に名を届かせる理由と言えるでしょう。
それまでは国内においてメジャーでは無かったオフロードツーリングですが、DT-1発売をきっかけに国内においてのオフロード時代の幕を開けたと言っても過言ではありません。

排気量の見直しによって更なる進化を遂げる

発売当初のモデルから年々モデルチェンジを重ねたDT-1は、初代モデル1968からは想像も付かないパワーと耐久性を手に入れることとなりました。
1977年に登場したDT250Mには、246cc排気量の空冷2サイクル単気筒エンジンを搭載して居るほか、敢えて前傾させてシート下に設置したリアショックなど、細かい気配りが充実。
激しい道でもライダーやバイク本体への負担を最小限に軽減する、現在のオフロードモデルと遜色がないモデルへと進化を遂げていったのです。

市販車として初めての、スイングアームを直接押すタイプのモノクロスサスペンションを搭載したのもこちらのモデルで、より一層スマートな走りを可能にしました。
その後もマイナーチェンジが繰り返され、現在に至るまで多くのオフロードライダーに愛されているモデルとして定着しています。

ヤマハらしいスマートなデザインが現在でも魅力

初期モデルであるDT-1は現在でもレプリカカスタムなどが販売される程の人気がありますが、その理由はやはりデザイン性能にあります。
シンプルな見た目ながらどこか懐かしい雰囲気のあるレトロバイクで、全体的に細身のボディに、幅広のハンドルバー、ヤマハの刻印が施されたボディなどいずれもライダー心をくすぐる造りになっているのです。

タイヤサイズもオフロードモデルとは思えない細身のボディですので、オフロードバイクとは一見思えないようなスマートな印象のバイクが好きな方にも愛されています。
現行モデルはなかなか手に入りませんが、モデルチェンジやカスタマイズされたモデルに関しては現在も中古ショップなどで積極的にやり取りをされているほどの人気です。

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