20世紀の最速マシン SUZUKI 隼

20世紀最速マシンと言われた隼

SUZUKIの隼(ハヤブサ)が生まれた1990年代というのは最速マシンがどんどんと登場した時代でした。
巨大なバイクでどんどんと最高速の記録を更新し続けていき、時速300キロメートル超えが一つの指標であり、多くのメーカーがそれを超えようと躍起になっていました。
そこで、実測で時速300キロメートルを超えた市販車としてギネスにも認定されたバイクがSUZUKIの隼です。

登場した当初は欧州で販売されていたものがついに日本仕様となって誕生しています。
多くの人が実際に自分で隼の走りを体験したいと盛り上がっているのです。

隼の特徴

隼の今回日本で販売されるモデルは基本的には欧州のものと同じパワーとトルクです。
最高出力は145kW(197PS)ですし、最大トルク155N・m(15.8kgf・m)を実現しています。
さらに、もう一つの特徴として国内の2輪車としては初めてETC車載器が標準装備です。

隼はもともとは欧州向けのロードスポーツモデルとして誕生しています。
究極のスポーツバイクというコンセプトのもとに時速300キロメートルを実現したマシンです。

2008年には大幅な仕様変更をしており、これにより排気量を拡大しています。
ライダーの好みによって出力特性も3つのモードから選択できるスズキ・ドライブ・モード・セレクターが搭載されています。

車体も出力向上のためにフレームが強化されていたり、ショートホイールベース化がされていたり、サスペンションも前後にフルアジャストタイプに強化されていたり走りやすさが追及されているモデルです。
日本仕様のものは正式名称は『隼』ですが、テールカウルには初代以来の『GSX1300R』というロゴが入ります。

隼の走行性

世界最速のマシンということで、多くの人はそれだけでも魅力を感じます。
もちろん、今ではライバル機種も増えており同じくらいのスピードを出せるバイクがないわけではありません。
しかし、そのような中でもやはり大型な車体や流線型はとても人気があり、とても魅力的です。

走る際気になるエンジン音ですが、決して小さくはなく図太さはあるものの、少しおとなしくなっています。
世界統一基準の騒音規制にきちんと合わせているので国内の基準に適合しながらも外国のモデルと同じだけのパワーを搭載しているのです。

もちろん、日本仕様の場合には180km/hのリミッターは付けられています。
しかし、それ以外の面では輸出しているものとスペック面ではほとんど変わりがありません。

高速をロングツーリングで走ることを想定して購入する人が多いバイクなのでETC車載器が標準装備されているのはとても便利です。
メーターの表示も動作状況が確認できるので走りを楽しみながら乗ることができます。
輸出仕様への強いこだわりがない限りは日本仕様の隼はとても乗りやすく魅力的な1台です。

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