冬シーズンに向けたオイル交換について

寒い時期のオイル

冬の間もバイクに乗っているという方もいれば、冬場は降雪や寒さなどの関係でバイクにほとんど乗る機会がないので、車庫に保管しているというケースもあると思います。
四季がはっきりしている日本では、衣服や暖房など、冬に向けてしっかり支度を行います。

私たちと同じく、バイクのオイルも冬に向けて準備を行う必要があります。
気温や湿度が大きく変化することを考えながら、バイクもメンテナンスや整備を考えていきましょう。

バイクにとって必要不可欠なエンジンオイル

車やバイクにおけるエンジンオイルとは、エンジンを動かすために必要なものです。
エンジンの下の部分にエンジンオイルがあり、オイルポンプによって吸い上げられて、エンジンが動く仕組みとなっています。
人間にたとえるならば、エンジンは心臓で、エンジンオイルは血液となって、身体の隅々まで血液を送りだすはたらきがあり、身体を動かす動力となっているのです。

ある程度走行をすると、オイルの中に少しずつ汚れがたまっていきます。
そして汚れはエンジンに積もっていきます。
そのため、オイルの交換サイクルは、3000キロメートルから5000キロメートル走行、もしくは半年ごとといわれています。

ただ頻繁に走行をしている場合ですと、交換サイクルの走行キロメートルに達していなければ、エンジンを掛けることによって、オイルが再び車体中にめぐるようになります。
しかし冬の期間、数か月間も保管をしていてエンジンをかけないままでいると、エンジンにたまった汚れはそのままになってしまう状態になります。
そのため冬の準備のためには、オイルを換えたばかりという場合を除いて、保管をする前にオイルを交換をしておくのが良いといわれています。

エンジンをかけていない状態で、オイルをそのままにしておくと、オイル自体が古くなってしまうのではと考える方もいらっしゃいますが、冬の間だけでしたらオイルが古くなることはないといわれています。
温度が120度を越えた高温の状態や、水が入り込んでしまった状態であれば、オイルがどんどん古くなっていきます。
しかし、エンジンを停止して保管をしているバイクの中では高温になることは考えにくく、さらに、水が混入しない閉ざされた中に入れていますので、問題ないと考えることができます。

保管場所については、なるべく室内で温度が変わらない場所を選ぶようにしましょう。
ガレージがない場合、場所がない場合には、バイクショップなどの保管サービスを利用することも良いでしょう。
屋外の場合は、直接アスファルトなどに接しないように注意を払いましょう。
そして春になって再びバイクに乗りはじめる時には、オイルの状態を必ず確認を行うように気を付けましょう。

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