ノークラッチシフトを電子的に行うクイックシフター

ノークラッチシフトとは何か?

オートバイのレースが好きな人であれば、ノークラッチシフトという用語を聞いたことのある人もいるでしょう。
アクセルを一瞬戻し、その間にシフトアップします。
そしてまたすぐにアクセルを開けるドライビングテクニックです。

加速をする時そのままシフトアップすると、どうしてもタイムロスが発生します。
しかしノークラッチシフトをすれば、ロスを最小限に抑制できます。
そうしてタイムアップするロードレースにおけるテクニックです。

従来ノークラッチシフトは、上級ライダーの技術です。
しかし現在だれでもできるようになりました。
というのもアクセスを戻す作業を電子的にできるような車種も出てきているからです。

クイックシフターとは何か?

このアクセルを戻すのを電子制御で行うシステムのことを、クイックシフターといいます。
電子的にコントロールすることで、さらにスムーズなシフトアップ、加速が期待できます。
結果的に更なるタイムロスを削減できるわけです。

アクセルを開けた状態でシフトアップを行います。
するとセンサーがそれを察知して、点火を一瞬カットします。
これがアクセルを戻しているのと一緒の状況を作り出します。

1990年代後半からオプションもしくは標準装備されたレース用モデルも出現しました。
さらに近年ではさらなる進化を遂げています。

例えばシフトダウン時も同様に電子制御できるようなものです。
コーナリングする際には寝かし込みやブレーキングだけに集中することができ、ミスを誘発しにくくなりました。

クイックシフターのあるメリット

クイックシフターがあることで、アクセルを開いたり戻したりといったことをする必要がないのはメリットです。
ライダーとして見れば、作業量が少なくなります。
それでいてスムーズなシフトアップができ、円滑な加速ができるわけです。

また近年ではシフトダウン時にも電子コントロールできるモデルも出現しています。
こちらを運転すれば、バイクの傾きやブレーキングだけに集中できます。
コーナリングしたときの負担が軽減され、ドライビングミスも生まれにくいのは魅力です。

クイックシフターの搭載されているモデル

クイックシフターの搭載されているモデルの中で有名なのは、ホンダのCBR1000RR SPです。
こちらのモデルには標準装備されているのが特徴的です。

その他にはカワサキのNinja ZX-10R KRT EDITIONにはシフトアップだけでなくダウンの時にも電子コントロールできるシステムを導入しています。
コーナリングの時にライダーにかかる負担を軽減できるので人気です。
ホンダの次世代モデルのCB1000Rも同じようなクイックシフターのシステムを導入していて、こちらの機能にも注目が集まっています。

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