ホンダスマートフォンボイスコントロールシステムとは

HSVCSとは

運転中のスマートフォンの操作は、道路交通法違反になるだけでなく交通事故の原因にもなるため絶対にしてはいけません。
しかし、スマートフォンは生活に必要不可欠なツールとなっている現在、運転中にスマートフォンを操作できるシステムの開発は急務となっています。
バイクメーカー各社がスマートフォンとバイクを接続できるシステムの開発を行なっていて、実際に活用できるようになっていますが、ホンダもその一つです。

ホンダが開発したスマートフォンとバイクを連携されるシステムとは、HSVCS(ホンダ・スマートフォン・ボイスコントロール・システム)です。
このシステムはスマートフォンとバイク同士をブルートゥースによる無線接続を行い、スマートフォンのアプリを操作できるようにしたシステムです。
操作といっても、バイクの運転を妨げることなく行えるようになっているため、道路交通法を遵守し安全に操作できるようになっています。

操作は、ハンドル部分に設置された操作パネルを利用して行います。
HSVCSの操作スイッチはハンドルの左側にあり、4つのシンプルなボタンで構成されています。
矢印ボタンでアプリを選択し、エンターをプッシュするとアプリが起動します。
あとは音声認識機能を利用して、利用したいアプリを操作するだけの簡単な操作です。
問題はスマートフォンがロックされてしまった場合ですが、HSVCSはロックを解除できる機能を搭載しているため、画面がロックしても安全にロックを解除しスマートフォンのアプリにアクセスできるようになっています。

メリット

HSVCSを利用するメリットとして、例えばメールなどのメッセージをバイク運転中でも確認できます。
このような機能がない状態でスマートフォンを操作するためには、一旦バイクを停車して、スマートフォンを操作する必要が出てきます。
家族から何か帰りに買ってきてと頼まれた場合、すでにナビの目的地を設定している場合は、目的地を変更する操作も必要です。
HSVCSはこれらの操作を全て走行中でもできるようにしています。

これ以外にも、電話をかけたり受けたりできますし、お気に入りの音楽を走行中に聴くといったこともできます。
ロングツーリングなどで音楽を聴きながらツーリングが楽しめるというのは、とても嬉しい話です。
グループでツーリングをしている場合、HSVCSを活用すれば他のメンバーとスマホで連絡が取り合えるので、途中どこで休憩するかとか、目的地を変更する場合、どのルートを走るかといったことも決められます。
そのナビの設定まで走行中に完結できるようになるのは、ライダーにとって魅力的な機能と言えるでしょう。

HSVCSは、これまでのバイクとスマートフォンとの関係を塗り替える画期的な技術です。
バイクで活用することで、その利用価値が体感できるでしょう。

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