バイクでも広がりつつあるスマートキー
自動車の中でスマートキーを採用している車種はかなり多いです。
イグニッションに鍵を入れることなく、ボタン一つ押すだけでエンジンが始動するシステムのことです。
実はこのスマートキー、オートバイの世界でも徐々に広がりつつあります。
スマートキーを最初にオートバイで採用されたのは2004年のことです。
利便性に優れているのでスクーターなど、普段乗りをするモデルを中心に広まりました。
最近ではツーリング向けの大排気量や高級モデルでも導入に踏み切るケースも増えてきました。
スマートキーの仕組み
スマートキーについてよくわからない人のために簡単に説明すると、電波通信を利用しています。
鍵と車両に取り付けられているECUで通信を行って、鍵が認識されるとセキュリティが解除されて、車が動き出す仕組みです。
その他にもメカニカルキーを鍵に内蔵している車種も少なくありません。
これを使用すると給油口を開けたり、ハンドルロックを解除したりできます。
ハンドルロックの解除はバッテリーが上がってしまった時などは重宝するでしょう。
メリット
スマートキーのメリットとして大きいのは、自分でいちいち操作する必要のないところです。
ポケットやバッグの中に入れておいて、バイクに一定距離近づけば自動的にエンジン始動できます。
買い物をたくさん持っていて手がふさがっているときなど、手軽に操作できるのは魅力的です。
またセキュリティも従来のシステムと比較すると、格段にアップするのもメリットの一つです。
イグニッションに鍵を差し込む必要がありません。
鍵穴がないので、鍵がなくても勝手に盗まれたり、いたずらされたりするリスクも低くなります。
デメリット
ただしスマートキーでもデメリットはいくつかあります。
まずは紛失のリスクです。
従来方式であれば、例えば拾った人に悪意があってバイクを盗もうとした場合、いちいち近くのオートバイの鍵穴にさしてどれが該当するものか特定しなければなりません。
これはなかなか面倒ですし、周囲に怪しまれるのでなかなか実行するのは難しいでしょう。
ところがスマートキーの場合、歩きながらポケットの中に鍵を入れておけばどのバイクが該当するか特定しやすいです。
ポケットに鍵を入れて、バイクのあるところを通り過ぎるだけで確認できてしまいます。
またスマートキーは電池が動力源です。
もし電池切れしてしまうと、機能を発揮しません。
つまりある日突然エンジンがかからなくなってしまうなどのデメリットもあります。
電池が少なくなると、いつもよりも反応の鈍くなる傾向が見られます。
どうも以前よりも近くならないと反応しなければ、電池の交換を速やかに行うといいでしょう。