立ちゴケは珍しいことではない
バイクを乗っている方であれば、立ちゴケと呼ばれる状態になる経験は少なからずあるのではないかと思います。
立ちゴケとは、バイクで停車をしていたり、停車をしようとしていたり、低速スピードでで走行をしている時に、車体のバランスを崩して、転倒をしてしまうことを指します。
立ちごけとも、立ち転けとも表記されることがあります。
バイクの免許の教習中はもちろん、免許を取得してまもない初心者の時期でも、そして、何十年も乗っているベテランライダーでも立ちごけは珍しいことではありません。
ケガの原因となったり、バイクの故障の原因ともなり、時には困ったことや、危険な状況にもなりかねない立ちゴケは、誰でも起こり得ることですが、なるべくなら防ぎたいものです。
立ちゴケの予防や、立ちゴケをした時の対処方法、そして、ツーリングの際などに備えておきたい工具やパーツなどをご紹介いたします。
立ちゴケが起きる原因
立ちゴケを起こしてしまう原因は、いろいろなことが考えられます。
ステップが濡れていたために滑ってしまったり、停車をしてバイクから降りようとした際、またバイクに乗ろうとした際にうっかりバランスを崩してしまい、バイクの車体の重さを支えることができなくなってしまったり、ギアを戻し忘れていたり、砂利道など不安定な場所を走行している際にも起こることがあります。
バイクを倒してしまったら、すぐに起こしたくなりますが、まずは慌てないことです。
そして必ず、安全確認を行いましょう。
もし自動車やトラックが多い道路ですと、とても危険となりますので、後方からやってくる車に対して、身振り手振りなどを用いてバイクが倒れていることを認識させるようにしましょう。
そして同時に、キルスイッチをオフにして、エンジンを必ず止めるようにしましょう。
エンジンが止まっていない状態で引き起こしたりすると、アクセルが開いてしまい過回転という状態になってしまったり、マフラーでやけどをする可能性がないといえません。
エンジン停止を確認し十分に安全を確認できたら、バイクを起こす作業に入ります。
ギアは1速、もしくは3速に入れるようにし、タイヤを動かさないようにします。
バイクの倒れ方によってギアが変えられない場合には、ブレーキレバーを固定しておく方法もあります。
そしてバイクのシートのそばにかがみ、上半身はタンクなどに触れるようにし、左手でハンドル、そして右手部分はフレームなどを握り、立ち上がる脚の力を利用して、一息に引き起こすようにします。
用意すると便利なもの
倒れた拍子にブレーキレバーやクラッチが折れる可能性もあります。
そのため、長距離の場合には、あらかじめ予備を用意しておくことがおすすめです。
ステップや工具なども同時に用意しておくと安心です。