実は多い信号待ちの追突事故

不意打ちの追突事故

信号待ちで停車中に後方から来た車に追突される、このような事故が起きる可能性があることを意識しておくことは大切です。
もちろん追突事故は加害者側の過失が100%なのですが、バイクの場合、追突事故に遭うと大事故になる可能性が高くなります。
なぜ追突事故は不意打ちと言えるのか、その理由はほとんどの場合、後方からの車両が追突してくるとは考えずに停車しているからです。
信号待ちでは、左右の動きや前方の動きに注視しているものの、後方確認は疎かになりがちです。

後方からの車両がなぜ追突するのか、理由として挙げられるのは、居眠り運転、周りの状況に注意を取られて前方不注意になっていた、携帯電話が鳴ってそれを取ろうとして追突してしまった等、理由はさまざまです。
車同士の追突事故でもかなりのダメージを車が受けるわけですが、バイクの場合、後方はほぼ無防備とっても過言ではないので、生命に関わる重大な事故になる確率が高く、特にかなりのスピードで突っ込まれた場合は即死の可能性すらあります。
命は助かっても、買ったばかりのバイクがお釈迦になってしまう可能性も十分にあり得るのです。

実際にバイクの追突事故はどれくらい起きているのかというと、年間平均で600から700件のバイク事故が発生していると言われています。
この数字を見て、かなり多いと思った方もいるかもしれません。
やはり明日は我が身という姿勢で信号待ちをしたり、渋滞中の停車をしたりする必要があります。

最近では衝突安全ブレーキの普及で、追突事故を未然に防ぐ機能を搭載した車が増えていますが、それでも万能とはいえません。
自分の身は自分で守るという姿勢が求められているのかもしれません。

追突事故にならないように警戒を

追突事故に巻き込まれないようにするためには、まず停車位置に注意することが大切です。
信号待ちをする場合にも、最後方の場合は特に注意が必要と言えるでしょう。
しかし、後方に自動車が停車している場合は安全なのかというと、そうともいえません。
オートマのクリープ現象で知らないうちに車が動いて追突してしまった、というケースもあるからです。
他には、坂道の信号待ちで車が動いてしまい、前方のバイクに衝突してしまったという事例もあります。

信号待ちでは常に後方の状況を確認して、いざという時には回避できるようにしておく必要があるかもしれません。
それ以外にも、できるだけ路肩に寄せる形で停車することで、追突によるダメージを減らすこともできます。
追突事故は完全に防げる訳ではありませんが、バイクを運転する場合には、リスクを減らすことで自分の命やバイクを守れます。
日頃から注意をしつつ、ツーリングを楽しむのが一番だと言えるでしょう。

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