ライディングテクニック

サーキット走行を余裕で楽しむ

サーキット走行はライダーの憧れ

スピードを楽しみたいというライダーから特に人気が高いのが、サーキット走行です。
バイクのみが走ることが出来る、レースなどが行われることも多いサーキットでは、日々、多くのライダーが集い、それぞれ爽快なライディングを楽しんでいます。

サーキット走行をする際には、ついついスピード重視で走るライダーが多いですが、一番重要視をしないといけないのが、安全性です。
スリルと興奮を求めてサーキットに行くというようなライダーも多くいますが、大事故が起きてしまっては意味がありません。

サーキットを楽しむ為には、余裕を持って、ゆとりのあるライディングを心がける事が重要です。
例えば、このようなポイントを抑えてサーキットを利用するようにしましょう。

アクセルとブレーキをマスターして

サーキットを安全に走るためにはまず、アクセルとブレーキの感覚をマスターすることが大切です。

アクセルはパーシャルスロットルをマスターすることで、より安定した走りをすることが出来るでしょう。
また、急発進、急加速はマシンを傷める原因となりますので、スムーズにシフトワークを行なえるように注意して下さい。
ついついスピードを重視すると、マシンに負担がかかる走りをしてしまいがちですが、マシンの寿命を縮める上に非常に危険な走行ですので、絶対に止めましょう。

ブレーキの場合は、急ブレーキは絶対にかけては行けません。
急ブレーキをかけずに済むように、出来るだけ丁寧にブレーキをかけることを大切にして下さい。
カーブなどにさしかかる際には特に、コーナリングに余裕を持つためにも、早め早めにブレーキをかけて、ゆとりのある運転を心がけましょう。

アクセルとブレーキの利用方法が、サーキットで安心して走るためには必要不可欠です。
アクセルブレーキの2つをマスターして、サーキットに臨むようにしましょう。

周りに左右されずに、自分なりのスタイルで楽しみましょう

サーキットではついつい、周りに影響されてしまい、自分の走りが出来なくなる傾向があります。
有る程度技術があればそれでも構いませんが、初心者ライダーの場合は特に、自分のスタイルを崩した瞬間、大事故に繋がる可能性が有るため注意が必要です。

周りに左右をされることが無いように、自分なりのスタイルを貫き、自分が爽快に走れる、安定して走れる環境で、ライディングを楽しむようにしましょう。
無理をして周りに合わせると、ちょっとした瞬間大きな事故に繋がるケースが多い為、周りと比べずに、自分との戦いを貫くようにして下さい。

有る程度サーキットになれてきたら、事故が起きるという事も多い為、初心忘るべからずで臨む事も重要です。

握りゴケを防ぐには

初心者ライダーに特に多い、握りゴケに要注意

初心者ライダーがバイクを運転する際に、非常に発生率が高い事故として知られているのが、握りゴケです。
その名の通り、ブレーキを咄嗟にかける際に、思いっきり握りすぎてしまった結果、フロントタイヤに必要以上の不可がかかって、上手く停車できずにこけてしまう事を指します。

この握りゴケは非常に発生率が高く、発生すると巻き込み事故を発生する可能性が有るため非常に危険です。
初心者ライダーだけではなく、咄嗟の瞬間に、上級ライダーでも起こしてしまうタイプの事故ですので、日頃からブレーキングに注意をしておくべきでしょう。

握りゴケを発生させないためには、ブレーキ利用の際にこのようなことに注意して下さい。

どの程度までブレーキをかけて良いかチェック

握りゴケはいわゆる、パニックブレーキ(何かアクシデントが起きてパニックになった結果、思いっきりブレーキを握ること)を起こした結果、起きてしまう事故の事を指します。
その為まずは、咄嗟に思いっきり握っても大丈夫な範囲をしっかりと見極めて、咄嗟の際にも、ブレーキのパワーを調整できるようにすることが大切です。

ブレーキをかけて良い力を判断するために、事前にどの程度までブレーキをかけても大丈夫か、ブレーキチェックをしておきましょう。
徐々に強い力でブレーキをかけるようにして、微調整をしながらブレーキングの練習をしておくことで、力加減を判断することが可能になります。

事前の練習が握りゴケを起こさない大きなポイントとなりますので、十分注意をして見て下さい。

かもしれない運転で咄嗟の瞬間を避ける

握りゴケの一番の原因となる、パニックブレーキは、日頃からパニックに陥りそうな状況にならないように、気をつけて運転をすることで避けることが出来ます。
いわゆるかもしれない運転を心がけ、余裕のあるライディングをすることで、パニックブレーキを阻止し、結果として握りゴケを防ぐことになるでしょう。

例えば、見通しの悪いスポット、交差点、通学路など、交通事故が起きそうなスポット、危険性の高いスポットでは、走行スピードに注意をしてみて下さい。
走行スピードをいつも通りにしてしまうと、万が一の際に咄嗟に反応することが出来ず、パニックブレーキ、握りゴケに繋がる可能性が高くなります。

そうなっては一大事ですので、まずはパニックブレーキを防ぐ事が出来るように、十分注意をしましょう。

このように、日頃から運転をする際に様々な事に注意をしておくことで、大きな事故を防ぐ事が可能になります。
場合によっては握りゴケは、死亡事故に繋がる危険な事故ですので、十分注意が必要と言えるでしょう。

パーシャルスロットルとは

コーナリング上達のカギ、パーシャルスロットル

運転技術をアップさせるためにも非常に重要なポイントとなるのが、パーシャルスロットルをマスターすることです。
パーシャルスロットルとは、アクセルを絶妙な位置でキープして、スピードを一定に走る事で、このパーシャルスロットルが上達することで、様々な場面に活用することが出来るでしょう。

例えば、パーシャルスロットルが出来るようになると、スピード調節が上手く出来るようになりますので、コーナリングも上達しやすくなります。
反対に、パーシャルスロットルが上手くならないうちは、コーナリングも上達しにくいため、まずはパーシャルスロットルの感覚をマスターすると良いでしょう。

パーシャルスロットルはとにかく練習

パーシャルスロットルの感覚は、マシンによっても、個人によっても異なりますので、一概にこうすれば良いという事は有りません。
1にも2にも、練習をすることが重要になりますので、まずはとにかく練習を積んでいくようにしましょう。

パーシャルスロットルを練習する際には、アクセルの開け方や速度の部分はもちろん、ギアを何速で入れていても、一定のエンジン回転数を維持することに注目することが大切です。
エンジン回転数をよくチェックして、少しずつ開く感覚などをマスターしていくと、徐々に理解できるようになるでしょう。

最初のうちは感覚がわからずに、ついメーターばかりを見てしまいがちですが、それは非常に危険です。
あくまでメーターや参考までに、前方をしっかりと確認しながら、チラ見するくらいの気持ちで練習をしましょう。

走行環境によっても、パーシャルスロットルの感覚は異なります。
一般的なコンクリート道路を始め、高速で走る高速道路、でこぼこ道など、道路環境によってもパーシャルスロットルのベストな状態が異なるため、色々と練習をしてみると良いでしょう。

パーシャルスロットルを使うポイント

パーシャルスロットルは、コーナリングを始め、雨道や雪道など、一定速度で無理せずに走りたいという時にも重宝する走行技能です。
パーシャルスロットルをマスターできれば、ライディング技術が格段にアップすると言っても過言ではありませんので、日頃から意識して練習して見ると良いでしょう。

通常の道路でも、パーシャルスロットルをマスターできれば、走りが全く変わります。
走る際にエンジンなどに負担をかけにくくなるため、マシンへの負担も軽減する事が可能です。
燃費も格段にアップし、省エネ、エコにも最適といっても、過言では無いでしょう。

よりスムーズに走行したいという方はもちろんのこと、より安定した走りをしたい方にこそ、お勧めの技能です。

シフトワークの基本

バイクの楽しみポイントの1つ、シフトワーク

バイクを走行する際の楽しみの1つとして知られているのが、シフトワークです。
いわゆる、ギアを自分で操作して運転をするタイプで、車で言うところのマニュアル車がこちらに当たります。

近年ではオートマタイプのバイクもありますが、まだまだシフトワークが必要なバイクの方が、圧倒的人気と言えるでしょう。
シフトワークが必要なバイクの方が、バイクに乗っている感覚が強いためです。

そんなシフトワークですが、基本の部分をしっかりと抑えれば、初心者ライダーでも簡単に操作が出来ます。
多少の慣れは必要ではありますが、バイクを本格的に楽しみたいという方にこそ、シフトワークのマスターは必要不可欠と言えるでしょう。

シフトワークの基本を抑える為には、こうしたポイントをまずは覚えておいて下さい。

小さく丁寧に、コンパクトな動きを心がけて

シフトワークはどうしても、がしがしと力強く、少し雑な動きを連想してしまいがちですが、それですと上手くシフトワークが出来ません。
シフトワークは非常に繊細な動き、細かい動きだと言うことを理解して、丁寧に操作をするようにしましょう。

スロットルやクラッチ、チェンジペダルの動作を、あくまで滑らかに、順序立てて行う事で、スムーズなシフトワークが可能となります。
操作全体を、小さく、コンパクトにまとめるように心がけると、上手くシフトワークが進むようになるでしょう。

ライダーがよく陥りがちなのが、ガシガシとシフトワークを行い、上手くシフトワークが繋がらないというケースです。
大きくシフトワークをすると、バイクに乗っている感があるかもしれませんが、技術的な面では上達がありませんので、丁寧に扱うように心がけていきましょう。
丁寧に小さく扱う方が、技術が安定し、真のらいだーとしての運転を身につけられるようになります。

それぞれの流れを体に染みこませる

シフトワークは、とにかく慣れが大切です。
1つ1つの流れを体にたたき込み、無意識でも行なえるように訓練していきましょう。

発進や加速をする際のポイントは、クラッチからステップへの流れです。
滑らかにクラッチを繋いで、バイクが動き出したら、すぐにステップに足を乗せることで、スムーズにシフトアップすることが出来るでしょう。
運転中は、足をペダルの下に入れたままにしておくことで、簡単にギアチェンジが可能です。

減速や停止する際のポイントは、シフトダウンするタイミングになります。
前後ブレーキを使ってしっかりとスピードを落としてから、シフトダウンをしていき、回転数をしっかりと落しながら停止していきましょう。
スピードが落とし切れていないのにシフトチェンジすると、上手く走れなくなります。

バイクでの追い越しルール

気軽な追い越しが違反となることもあります

すいすいと他の車両を追い越して、颯爽と駆け抜けるバイクも多いかと思います。
が、きちんとルールとマナーを守らないと、違反となるだけではなく、非常に危険です。
大きな事故を発生させる原因となる場合も多いため、車両を追い越しする際には、きちんとルールとマナーを守って追い越しをするようにしましょう。

まず重要なポイントは、危険が無いように追い越しをするということです。
いわゆるすり抜けなどをするライダーもいますが、非常に危険な行為であると同時に、違反となるケースがほとんどですので、絶対に止めましょう。

あくまで安全な環境で、無理なく走るようにして下さい。

追い越しの際の注意ポイント

追い越しをする際に気をつけたいポイントとしてはまず、追い越し禁止の場所を理解すると言うことです。
標識で指示が無く、頑張れば追い越せるという場所は多くありますが、中には、道路交通法上、追い越し禁止となりますので、絶対に止めて下さい。

例えば、道路の曲がり角、交差点や踏切、横断歩道に自転車横断帯の中と、その30メートル手前の箇所、車両通行帯の無い道路のトンネル内などが挙げられます。
こうした箇所は標識での指示が有りませんが、追い越しをした瞬間アウトですので、よく覚えておきましょう。

次に、追い越しの仕方も大切なポイントです。
追い越しをする際にはまず、右側に進路変更を行い、追い越し車両の右側を通って追い越してから、左側の車両に戻ります。

追い越し車線を通らずに左側から追い越していくバイクもありますが、走行中左側から追い越しをするのはアウトですので、十分気をつけましょう。
車が止まった状態であれば、状況によっては左側から可能と判定される場合もありますので、ケースバイケースで対応する事が重要です。

二重追い越しに要注意

前を走る車が追い越しをする際に、一緒に追い越しをすると、二重追い越しとして違反になります。
二重追い越しの判断基準がいまいち良くわからずに、気がつかないうちに違反をしているというライダーも少なくありませんので、十分注意して下さい。

前の車が追い越しをしようとしたら、自分は追い越しが終わるまで待ちましょう。
前の車が追い越しをしっかりと終えたら、無理なく追い越しを行い、快適にライディングすることが重要です。

バイクは軽快に走る乗り物、バイクはスイスイと走る物として、慣れてくれば慣れてくるほど、スピードが速くなりがちになります。
その為慣れてくれば慣れてくるほど、追い越しの際に無理な走りをしてしまい、危険度がアップするライダーも少なくありません。

大きな事故を起こさないためにも、無理な追い越しは絶対に止めましょう。

死角を知るのがコツ!安全走行のポイント

車の死角に入ることで起きるバイクの交通事故多発!

バイクは他の車両と比べて非常に小型な為、他の車をすり抜けて、小回りよく走る事が出来る点が特徴です。
が、その結果車の死角に入り混んでしまい、死亡事故に繋がるというケースも少なくありませんので、十分注意が必要でしょう。

車側の確認不足ももちろんですが、死角に入り混んだ事により発生した事故の場合は、バイク側にも責任があります。
死角に入り混まないように心がけるだけで防ぐ事が出来る事故ですので、事前に車の死角を理解して、事故を起こさないように予防するようにしましょう。

特に多い、サンキュー事故に注意

バイクと車の死角による事故で最も多いと言っても過言では無いのが、サンキュー事故です。
右折する対向車がいる時に、車側が進路を譲って挙げる、いわゆるサンキューな状態で起きる事故の事を、サンキュー事故と呼びます。

進路を譲られた右折車が、譲ってくれた車の陰から飛び出してきたバイクに気がつかずに、右折した瞬間に衝突をする、というのがこちらの事故の特徴です。
進路を譲った側の車も、譲られた側の車も、どちらも死角に入っている為バイクの存在に気がつかず、バイクがそのまま走った瞬間に、衝突してしまいます。

このサンキュー事故を防ぐためには、交差点で止まっている車の横をすり抜ける時に、しっかり確認をすることが重要です。
スピードを落として、いざという時は停車できるように、十分注意をしましょう。

特に、譲る側の車がトラックの場合、トラックはバイクの姿を完全に覆い隠してしまうため、このサンキュー事故が発生しやすくなります。
トラックの側を走る際には特に、サンキュー事故の死角となって居る可能性が有るため、要注意して下さい。

巻き込まれ事故を起こさないためにも無理な運転を止める

巻き込み事故も死角に入ってしまって起きる事が多い交通事故として知られています。
左折する車の脇を左からすり抜けようとして、左折車がバイクの存在に気がつかず、そのまま交差点を曲って交通事故になるというものです。

こちらは決してわざと巻き込まれ事故を起こしたという事ではなく左側のミラーの後ろ側は、どうしてもドライバーの死角になる傾向があります。
ドライバーの死角を理解して走る事ももちろんですが、左折のウィンカーを付けている車の横を、無理にすり抜けないようにすることが、重要なポイントと言えるでしょう。

ライダー側が死角に入らないように気をつければ防ぐ事が出来る交通事故は多くあります。
いずれも、無理をしなければ防ぐ事が出来る事故ばかりですので、死角をよく理解することはもちろん、無理な運転をしないように心がける事が重要です。

ヘアピンカーブの曲がり方

ヘアピンカーブは油断大敵

少し見ただけでもつい恐怖してしまう、ヘアピンカーブ。
あまりの急なカーブに、一旦完全に停車して、バイクから降りてカーブを曲るという初心者ライダーも少なくありません。

確かにそれも安全策としては1つの方法ですが、ヘアピンカーブは、ちょっとしたコツを掴めば、普通のカーブの感覚で、楽しく曲ることが出来るでしょう。
もちろん無理をする必要は有りませんが、例えばこのようなポイントを抑えて、ヘアピンカーブを克服してみて下さい。

スピードは早め早めに落とす

とにかくコーナリングで重要なポイントは、自然にスピードを落として行くということです。
スピードが速すぎると、確実に曲ることが出来ず、大事故に繋がりますので、適切なスピーードをマスターして運転するようにしましょう。

早め早めにカーブがあるスポットを確認することはもちろん、事前にヘアピンカーブがあるかどうかをマップで確認し、心の準備をしておくことが重要です。
ブレーキで落とすのではなく、アクセル操作でスピード調整が出来るくらいの余裕を持って、運転するようにしてみて下さい。

ヘアピンカーブがあるスポットは、山道や急な坂道などが多い傾向があります。
ツーリングをする際にそうしたスポットを訪れる場合は、事前にマップなどを確認して、カーブの状況を確認しておくことが大切です。

特に下り気味なヘアピンカーブを曲る際には要注意。
思って居るよりもスピードが上がる傾向がありますので、出来るだけ早めにスピードを緩めるように心がけると、上手く曲がれるようになります。

アウトラインから入って余裕なコーナリングを

ヘアピンカーブは、ただ曲がりきれば良いというわけではありません。
カーブの向こう側から対向車が来ないかどうか確認をしながら、安全に曲ると言う事が重要になります。

基本的にはミラーが付いていますが、ミラーがよく見えないスポットも多くありますので、アウトラインを狙ってカーブをすることが重要です。
アウトラインから曲っていくことで、対向車から見えやすくなり、正面衝突など危険な状態を防ぐ事が出来るでしょう。

アウトラインから余裕を見てカーブに突入し、徐々にインラインに入っていくことで、安心してカーブをすることが出来ます。
最初からインラインに入ってしまうと、車体を十分倒せなくなるというデメリットも発生しますので、必ず最初はアウトライン気味に侵入していくように心がけましょう。

ヘアピンカーブは、安定した状態で、出来るだけ余裕を見て走るようにすることで、安心してカーブすることが可能です。
慣れるまではスピードを遅めにして、感覚が掴めるまで練習を重ねるように心がけましょう。

雪道でのスリップ対策

雪道では運転をしないことが鉄則

雪道、アイスバーンを起こしているような道路では、二輪は非常に危険です。
車と違って安定しにくく、少しのバランスの乱れがすぐに転倒に繋がる恐れがあります。

その為、初心者ライダーは特に、雪道での運転を避けることが大切です。
アイスバーンなど道が凍っている状態ではなおさら、通常装備では確実に転倒する可能性がありますので、出来るだけ運転をしないようにしましょう。

ですが、どうしても運転をしないといけないという場合。
事前に運転方法や、有る程度の設備を準備しておくことで、運転をすることが可能です。

例えば、このようなポイントを抑えて、運転するようにしましょう。

雪道をどうしても運転する際に必須のアイテム

まず必要なのは、バイク用のスタッドレスタイヤです。
車用と同じように、バイク用にもスタッドレスタイヤがありますので、雪道を走る可能性が有る場合は、事前にタイヤを履き替えておきましょう。

また、後輪に装着するタイヤチェーンもありますので、チェーンを活用するのも1つの方法です。
チェーンを活用することで、車と同じように、通常時に比べると比較的走行が安定しますが、絶対に安心とは言えないため、出来るだけ走行時にも、テクニックを駆使するようにしましょう。

まず、急ブレーキや急発進、急加速をしないことが重要になります。
雪道は急な動作がスリップに繋がりますので、とにかくゆっくりとアクセルを回し、ブレーキを使わずにアクセルを閉めることでスピード調整することが大切です。

普段通りの高速スピードは絶対に出さずに、足を使ってでも止まれるような、ゆったりとしたスピードで走る事で、大事故を防ぐことが出来ます。
スピードを出した瞬間、スリップ、転倒する可能性が高いため、とにかく慎重に走行するようにしましょう。

通常装備で走らないといけない場合

どうしても通常装備で走行しないと行けないという場合。
走行時にはとにかく、ゆっくりと、のんびりと走るようにしましょう。
足を使えば止まれるようなスピードで走る事で、大事故、転倒を防ぐことが出来ます。

また、走る事が怖いという場合は、バイクを押して行くのも1つの方法です。
バイクを押してアイスバーン状態を抜けてから、改めてバイクに乗るだけでも、危険性を減少させることが出来ます。

ただし、バイクを押す際に、足下が滑りやすい靴を履いている場合、返ってバイクを巻き込んで転倒してしまう可能性があるでしょう。
とにかく慎重に、体重をかけすぎないように、丁寧にバイクを押すように心がけましょう。
アイスバーン状態の道を走る可能性が有る場合は、事前に滑りにくい靴を履くことも非常に重要なポイントです。

ハイドロプレーニングを回避する

とっても危険なハイドロプレーニング

雨の日の運転の際、特に気をつけないといけない現象が、ハイドロプレーニングです。
ライダーのほとんどが、人生で一度は味わったことがある現象で、場合によっては大事故に繋がるというケースも少なくありません。

ハイドロプレーニングとは、走行中に突如、横滑りや浮遊感のある走行感覚に陥り、ハンドル操作が一瞬不能になる現象を指します。
原因には色々とありますが、タイヤの溝に水が入り混んで、有る程度蓄積してしまった結果、スリップのような事態に陥ってしまうのです。

ハイドロプレーニングは主に、高速道路などの速度が早いスポットや、コーナリングをする際に起きやすい現象として知られています。
通常通りの運転をしていても、突如起る事がある現象ですので、非常に危険と言えるでしょう。

雨の日だけではなく、地面が濡れているスポットなどでも、タイヤに水が蓄積して、ハイドロプレーニングが起きる事があります。
ハイドロプレーニングが一度発生すると非常に危険ですので、雨の日や、雨上がりの日にバイクを運転する際には特に、注意をする必要があるでしょう。

運転の仕方でハイドロプレーニングは防げる?

ハイドロプレーニングは、運転の仕方に気を配る事で、有る程度防ぐ事が出来る現象です。
ハイドロプレーニングを防ぐ為には、主にこのような事に注意をして運転をしましょう。

まず、スピードの出し過ぎです。
コーナリング等は特に、スピードを出しすぎると転倒の恐れがありますので、出来るだけ速度を徐々に落としてから、コーナリングすることが重要でしょう。

次に、日頃の点検を欠かさず行うという事です。
こちらは運転技術の問題ではなく、ハイドロプレーニングを根本的に防ぐ為の方法になります。

タイヤがすり減っていないか、タイヤの空気圧が適正かどうかなどを日頃から確認し、タイヤの状態をチェックしておくことで、タイヤの不備を無くすことが重要です。
点検を定期的に行い、常に万全なタイヤの状態をキープするようにしてみて下さい。

ハイドロプレーニングが起きたらあわてずに

ハイドロプレーニングが起きたときは、つい慌ててしまいがちですが、きちんと対応をすれば大事故に繋がる事はありません。
事前に方法を学んでおいて、いざという時に備えましょう。

ハイドロプレーニングが起きたときには、焦らずにゆっくりとアクセルを戻して、ハンドルやブレーキなどの操作を、とにかくゆっくりと行って下さい。
慌てて操作を行った瞬間、確実に転倒します。

速度を自然に落とすことを目的として、アクセルをゆっくりと閉じていき、バランスをそのままにして、タイヤが元に戻るのを待ちましょう。
足を付けられるようになったら、出来るだけ早めにつけて、安定した状態にして下さい。

ウィンカーが切れた時の手信号

ウインカーがつかないときは

バイクで走行をしていると、ウインカーが故障してしまって、点滅をしないというトラブルが発生することがあります。
日常的に点検を行っておくことはもちろん必要ですが、そうした場合でもウインカーなど、突然ライトの電球が切れてしまうということは起こりえます。
また、1960年代より以前に発売されたクラシックなタイプのバイクには、ウインカーが付いていないことも良くあります。

さらに災害時、大規模な停電などで、信号機の点灯も消えてしまった場合、交差点などでは混乱が起こってしまうことも考えられます。

そういった場合に必要となってくるのが、手信号です。

手信号はウィンカーがなかった時代には当たり前のように行われていた手段です。
しかし現在ではバイクの免許取得の際に教習所で学んだものの、一度も使ったことがないという方も多いかもしれません。
もしも、ウインカーが壊れてしまい、緊急の時に進行方向を他の車両に伝えるためにも、手信号の方法について確認をしておきましょう。

手信号の方法

公道を走る場合に守る必要がある道路交通法によって、運転手が行う手信号の方法や意味合いははっきりと定められています。
右腕、もしくは左腕をまっすぐに伸ばすことは、これから右折、左折を行うことを示します。

右腕、もしくは左腕を伸ばした状態で、肘を上に向かって曲げることは、上げた腕とは逆の方向に曲がることを指します。
つまり、右腕の場合だと左折、左腕の場合だと右折を示します。

そして、どちらかの腕を斜めに伸ばす時には、停止すること、もしくは徐行をすることを示します。
最後に、どちらかの腕を下向きに伸ばし、握りこぶしを作り、こぶしをななめ後ろに振るという動作を繰り返すと、バックを行うことを示します。

手信号を出す時期は、右折・左折の場合は、おおよそ30メートル手前から行います。
進路を変更する際には、3秒前に行うことがベストです。

手信号の注意点

ウインカーがなくても、自分は大丈夫という方がまれにいらっしゃいますが、手信号は光を発するウインカーと違い、周囲の車にとっては分かりづらいものとなります。
夕暮れ時などは特に分かりづらいことも注意すべき点です。

さらに、車のドライバーの中には、手信号を理解していない方も多くいるようです。
周囲の安全をいつもよりも十分に確認することはもちろんのこと、周りに自分の行いたいことをはっきりと示すように、手信号を行うようにしましょう。

また、ウインカーが切れていることを認識した上で走行を続けると、整備不良とみなされ、交通違反となります。
バイクショップだけでなく、ガソリンスタンドなどでも電球の交換が可能のところもあります。
できる限り走行は避け、レッカーなどを利用するようにしましょう。