コラム

白バイの運転技術が凄い!

警察組織の花形、白バイ隊員

警察の白バイ隊員は、警察組織の中でも花形と呼ばれる部署だといわれています。
一般道や高速道路で交通違反の取り締まりやパトロール等の任務を行っている姿を見かけることがあると思います。

その他にも、マラソンや駅伝などでトップランナーを先導する白バイをテレビなどで映し出されることを見て、あこがれたという方も多いのではないでしょうか。
実際に、テレビで見て白バイ隊を志願し、警察官になったという隊員もいらっしゃるようです。

白バイ隊員は、それぞれの都道府県の警察に所属している警察官から選抜されます。
警察官として勤務したのちに、さまざまなステップを経た上で、白バイ隊員として選ばれます。

現在、全国で約3000人ほどの白バイ隊員がいるとされており、そのうち女性も増えてきており約130人ほど在籍しています。
それでも全国の警察官全体の人数から考えると、非常に狭き門です。

白バイ隊員になるには

白バイ隊員になるための条件としては、都道府県によっても多少違いはありますが、まずは白バイを運転するための大型自動二輪車の免許を取得することがあります。
どの警察官も、警察官になる以前に所属をする警察学校の在学中において、小型限定の免許は取得する必要がありますが、大型自動二輪車の免許は、自分の費用で取得しなけれいばいけません。

警察官として、交通取り締まりを行って実績を積み重ねた上で、それぞれの都道府県警において、養成所へ入ることができます。
養成所では1か月白バイ隊員に必要な技術や知識を学び、試験に合格をした後、白バイに乗れるようになります。
白バイ隊員になっても、白バイの運転技術は非常に高く、ドライバーの見本となるように、そして、どのような状況下でも任務を遂行できるように、日々の練習、訓練が必要となります。

全国白バイ安全運転競技大会

毎年1回、全国の都道府県警の白バイ隊員の中でもさらに選ばれた隊員3名が、茨城県のひたちなか市にある安全運転中央研修所という、安全運転を教育する施設に集まります。
そして2日間にわたり日々の練習の成果を発表し、日本一を競い合う大会が開かれます。

階段や坂を走行するトライアル競技、ダートの上に置かれた階段や障害物を乗り越えていくモトクロスのような不整地走行競技、市街地などでもスムーズに走行できるように、低速バランスで8の字やUターンを行うバランス走行競技、そして、低速、もしくは中速でコーナリングの技術を競う傾斜走行競技、この4種目を2日間にわたって行われ、総合得点を競います。
白バイ安全運転競技大会の見学は自由に行うことができ、しかも無料ですので、選ばれた白バイ隊員ならではの高度な運転テクニックを存分に眺めることができます。

バイクの重量によって姿勢が変わる

バイクの重量

バイクを選ぶ際に、バイク本体の重量が問題となることがあります。
重量によって軽いバイク、重いバイクと区別され、それぞれメリット・デメリットがあり、乗る人によって、それぞれ好みが分かています。
それぞれのバイクの特徴や、選び方のポイントなどをご紹介いたします。

重いバイクは迫力がある走りを楽しめる

重いバイクは、乾燥重量でおおよそ250キロ以上の車体を指しています。
走行をしている分には重さは関係ないため、重ければ重い分、走行がしっかり安定をします。
また重いバイクは排気量が大きいため、パワーが大きく、迫力満点の走りを楽しめることが大きなメリットです。

また、その重量から高速を走行している際に横風などにあおられにくいというメリットがあります。
ただ重いということは、その分運転テクニックなどの技術面が必要となる部分が大きくなってきます。
カーブにおいては遠心力が大きくはたらきますので、コーナリングがむつかしく、そして、ブレーキの距離が長くなるというデメリットがあります。

軽いバイクは女性でも扱いやすい

軽いバイクは、最も原付バイクで乾燥重量が70キロ程度のものがあります。
126ccを越えていても、オフロードタイプのバイクであれば、林道を気軽に走れることを目的をしていることから、軽く製造されており、120キロ程度の車種が販売されています。
立ちごけをしてしまった場合、押して歩いたり、引き起こすのに相当な力が要るため、女性にとっては重いバイクよりも軽いバイクの方が良いとされることもあります。

軽いバイクは取り回しが行いやすいというのがもっとも大きなメリットだといえます。
そして加速が良いこと、そしてブレーキの距離が短いことも特徴的ですが、軽い分、不安定になるというデメリットもあります。

重さごとのブレーキング

前述のとおり、ブレーキの制動距離は、重さによって大きく左右されます。
単純計算で、2倍重量が違うバイクだと、重いバイクは軽いバイクと比べて2倍の制動距離を要することになります。
もちろん重いバイクには、ブレーキを補助するABSや前後連動ブレーキといった高い機能が付いており、安全に止まれるようになっています。

しかし軽いバイクでも重いバイクでも、重要なのは運転手のブレーキング操作によるといえます。
重いバイクは、その性能の高さから、ホイールがロックされることもあるため、できるかぎり急なブレーキは避けるようにします。
ゆっくりとブレーキレバーを引いて前輪を押し付け、さらにレバーを握っていくことによってロックを防ぐことができます。
対して軽いバイクは、シングルディスクブレーキもしくはドラムブレーキとなっているため、最初からしっかりとブレーキを握る必要がある車体もあります。

LEDヘッドライトで何か変わる?

ヘッドライトの役割

バイクにとってヘッドライト、前照灯は夜間はもちろん、昼間でも点灯をするものです。
平成10年よりも新しく製造がされた原動機付のバイクは、昼間でも前照灯を点灯をしている構造でなければいけない、と定められているため、昼間でもエンジンをかけると連動してヘッドライトが点灯するようになっています。

夜間に限らずいつも点灯をしておくように、バイクの免許の教習時に学習を行いますが、改めてヘッドライトの役割を確認をすると、自分自身が走行している先を照らすことはもちろんのこと、対向してくる自動車、同じ車線を走っている自動車やトラックのドライバー、また自転車や歩行者などに対しても、ここにバイクがいる、ということをアピールをするという意味があります。

特に夕暮れ時には、急激に視力が落ちてしまい、交通事故の原因となっています。
そのため、デフォルトで使っているヘッドライトをより明るくすることがおすすめです。
どうしてもバイクは大きな自動車の陰に隠れてしまいがちになりますので、ヘッドライトは安全に走行するためにも、ヘッドライトをより明るいものに交換をしてみましょう。

ヘッドライトの種類

ヘッドライトには大きく分けて3つの種類に分けることができます。
もっとも多くのバイクのヘッドライトに使用されているのが、ハロゲンランプと呼ばれる種類です。

消費する電力が高く、発熱量が多いことが特徴として挙げられます。
価格がもっとも安く、冬場にヘッドライトの凍り付きに強いというメリットもあります。

世界的に見ると、ヘッドライトの9割ほどがハロゲンだといわれていますが、国内では6割ほどだといわれています。
効率などの面から今後は減少傾向にあるといえます。

HIDは「High Intensity Discharged lamp」の頭文字を略した呼び方で、ディスチャージランプともいわれています。
特徴としては、ハロゲンランプにあるフィラメントがなく、電力消費も少ないことと、明るさが際立っていることが挙げられます。
暗い道などを通る機会が多い場合には、HIDが向いているともいえますが、対向車にとってまぶしく感じたり距離感が分からなかったり、白い光が強すぎるため前が見づらい状況になることもあるというデメリットがあります。

そして、最近急激に増加しているのが、LEDのヘッドライトです。
LEDはHIDと同じくフィラメントがありません。
明るさだけですと、HIDの方が一歩秀でていますが、ハロゲンランプと比べると、明るさの違いは一目瞭然です。

さらに寿命が長いことが大きな特徴で、10年以上経過をしても明るさは衰えることがありません。
ライトを点灯して、すぐに明るくなることも大きなメリットだといえます。
デフォルトでLEDをヘッドライトに採用をしている車種もあります。

立ちゴケに対して予備のパーツも必要

立ちゴケは珍しいことではない

バイクを乗っている方であれば、立ちゴケと呼ばれる状態になる経験は少なからずあるのではないかと思います。
立ちゴケとは、バイクで停車をしていたり、停車をしようとしていたり、低速スピードでで走行をしている時に、車体のバランスを崩して、転倒をしてしまうことを指します。
立ちごけとも、立ち転けとも表記されることがあります。
バイクの免許の教習中はもちろん、免許を取得してまもない初心者の時期でも、そして、何十年も乗っているベテランライダーでも立ちごけは珍しいことではありません。

ケガの原因となったり、バイクの故障の原因ともなり、時には困ったことや、危険な状況にもなりかねない立ちゴケは、誰でも起こり得ることですが、なるべくなら防ぎたいものです。
立ちゴケの予防や、立ちゴケをした時の対処方法、そして、ツーリングの際などに備えておきたい工具やパーツなどをご紹介いたします。

立ちゴケが起きる原因

立ちゴケを起こしてしまう原因は、いろいろなことが考えられます。
ステップが濡れていたために滑ってしまったり、停車をしてバイクから降りようとした際、またバイクに乗ろうとした際にうっかりバランスを崩してしまい、バイクの車体の重さを支えることができなくなってしまったり、ギアを戻し忘れていたり、砂利道など不安定な場所を走行している際にも起こることがあります。

バイクを倒してしまったら、すぐに起こしたくなりますが、まずは慌てないことです。
そして必ず、安全確認を行いましょう。
もし自動車やトラックが多い道路ですと、とても危険となりますので、後方からやってくる車に対して、身振り手振りなどを用いてバイクが倒れていることを認識させるようにしましょう。

そして同時に、キルスイッチをオフにして、エンジンを必ず止めるようにしましょう。
エンジンが止まっていない状態で引き起こしたりすると、アクセルが開いてしまい過回転という状態になってしまったり、マフラーでやけどをする可能性がないといえません。

エンジン停止を確認し十分に安全を確認できたら、バイクを起こす作業に入ります。
ギアは1速、もしくは3速に入れるようにし、タイヤを動かさないようにします。
バイクの倒れ方によってギアが変えられない場合には、ブレーキレバーを固定しておく方法もあります。

そしてバイクのシートのそばにかがみ、上半身はタンクなどに触れるようにし、左手でハンドル、そして右手部分はフレームなどを握り、立ち上がる脚の力を利用して、一息に引き起こすようにします。

用意すると便利なもの

倒れた拍子にブレーキレバーやクラッチが折れる可能性もあります。
そのため、長距離の場合には、あらかじめ予備を用意しておくことがおすすめです。
ステップや工具なども同時に用意しておくと安心です。