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ウィンカーが切れた時の手信号

ウインカーがつかないときは

バイクで走行をしていると、ウインカーが故障してしまって、点滅をしないというトラブルが発生することがあります。
日常的に点検を行っておくことはもちろん必要ですが、そうした場合でもウインカーなど、突然ライトの電球が切れてしまうということは起こりえます。
また、1960年代より以前に発売されたクラシックなタイプのバイクには、ウインカーが付いていないことも良くあります。

さらに災害時、大規模な停電などで、信号機の点灯も消えてしまった場合、交差点などでは混乱が起こってしまうことも考えられます。

そういった場合に必要となってくるのが、手信号です。

手信号はウィンカーがなかった時代には当たり前のように行われていた手段です。
しかし現在ではバイクの免許取得の際に教習所で学んだものの、一度も使ったことがないという方も多いかもしれません。
もしも、ウインカーが壊れてしまい、緊急の時に進行方向を他の車両に伝えるためにも、手信号の方法について確認をしておきましょう。

手信号の方法

公道を走る場合に守る必要がある道路交通法によって、運転手が行う手信号の方法や意味合いははっきりと定められています。
右腕、もしくは左腕をまっすぐに伸ばすことは、これから右折、左折を行うことを示します。

右腕、もしくは左腕を伸ばした状態で、肘を上に向かって曲げることは、上げた腕とは逆の方向に曲がることを指します。
つまり、右腕の場合だと左折、左腕の場合だと右折を示します。

そして、どちらかの腕を斜めに伸ばす時には、停止すること、もしくは徐行をすることを示します。
最後に、どちらかの腕を下向きに伸ばし、握りこぶしを作り、こぶしをななめ後ろに振るという動作を繰り返すと、バックを行うことを示します。

手信号を出す時期は、右折・左折の場合は、おおよそ30メートル手前から行います。
進路を変更する際には、3秒前に行うことがベストです。

手信号の注意点

ウインカーがなくても、自分は大丈夫という方がまれにいらっしゃいますが、手信号は光を発するウインカーと違い、周囲の車にとっては分かりづらいものとなります。
夕暮れ時などは特に分かりづらいことも注意すべき点です。

さらに、車のドライバーの中には、手信号を理解していない方も多くいるようです。
周囲の安全をいつもよりも十分に確認することはもちろんのこと、周りに自分の行いたいことをはっきりと示すように、手信号を行うようにしましょう。

また、ウインカーが切れていることを認識した上で走行を続けると、整備不良とみなされ、交通違反となります。
バイクショップだけでなく、ガソリンスタンドなどでも電球の交換が可能のところもあります。
できる限り走行は避け、レッカーなどを利用するようにしましょう。

危険を予知する~ツーリング~

ツーリングの注意点

普段走っている道路ではなく、移動する風景や走りを楽しめることが、車とは違ったツーリングならではの楽しみで、ツーリングを目的にバイクを購入する方も多くいるでしょう。
日帰り、場合によっては何日もかけて、長い距離を走行する際に、起こりえるトラブルや危険、そして、トラブルや危険を回避するために注意すべき点などをご紹介いたします。

高速道路を走る場合

長距離の移動に、高速道路を利用するケースも多いと思います。
普段よりも速度を上げた状態で、長い距離を走ることで、いったんトラブルが発生すると一般道よりもはるかに大きな事故につながることになります。

高速道路を走行している時にもっとも多く発生するトラブルは、車間距離がとられていないことによって起こるといわれています。
車間距離をしっかりと取ることによって、前方を走っている車が急に減速をしたり、ブレーキをかけたりすることによって起こる追突を防ぐことができます。

トラックの荷台での積み方がしっかりされておれず、積載していた物が落ちてしまい、事故につながったという報告が多く行われており、ニュースなどでも話題になっています。
車間距離を保つことは、高速道路の風などによって、おもわぬ荷物が落ちてくる危険を回避する意味合いもあり、一定の車間距離を保つことによって、次に起こり得ることへの対処がスムーズに行うことができます。

またなるべく、一定速度で走行するように、そして一定のラインで走行することを心がけましょう。
速度が遅くなったり速くなったりしながら走っていたり、ラインが一定でないと、ふらつきの原因となり、不安定な状態につながることもあります。

また、トラックは、急ブレーキがかけにくいという特徴があります。
トラックの後方だけでなく、前方を走る際にも、距離を取るようにしましょう。

ガス欠にも注意

高速道路で意外と見落としがちなのが、ガソリン切れによるトラブルです。
高速道路では基本的には50キロメートルごとにサービスエリアが設置されており、ガソリンスタンド併設もされていることが多いのですが、道路によっては、数百メートルもガソリンスタンドがない区間も存在しています。
その場合には、必ず次のガソリンスタンドまで〇キロメートル、といった表示がありますが、早めの給油を心がけるようにこころがけましょう。

また、料金所では意外としっかり停止できずに、転倒するトラブルが発生しています。
長い間高速で走り続けることは緊張の連続ですので、気がふっと緩んだ時に転倒は起こりやすいのです。

高速道路の料金所でも気を抜かず、しっかりエンジンを停止するようにします。
そしてETCの利用も視野に入れるようにしましょう。

危険を予知する~街中~

市街地での走行

バイクに乗っていると、車とはまた違った走行の楽しみを感じることができます。
通勤や通学でバイクを利用している方にとっては、車よりもはるかに自由度が高く、渋滞でもスムーズに走行ができるといった理由で選んでいる方も少なくないかもしれません。

ただ、見通しが良い道でも、毎日のように通いなれた道でも、周りの自動車や歩行者、天候、道路状況は常に変化をしているため、いつも必ずしも同じように順調に走行ができるとは限りません。
いつもは何気なく走っている市街地や住宅地などの道路をバイクで走行していても、トラブルや危険とは隣り合わせだといえます。
初めての道はもちろん、道路状況などすべて把握をしているつもりでも思わぬ危険に巻き込まれないためにも、危険を予知する感覚を常に研ぎ澄ませておくことが必要です。
市街地を走行している際に、予想される危険やトラブル、そして安全に運転をするために必要となってくる心がけ等についてご紹介いたします。

事故が発生しやすい交差点

バイクに限ったことではありませんが、交通事故のほとんどが交差点で起こっている、ということはご存知だと思います。
特にバイクの場合は、交差点で直進をしている際に対向車が右折のため待っていて、前方を走っている大きな車やトラックの影になっているため、バイクに気づかずに右折をしようとして衝突をする、右直事故と呼ばれるアクシデントです。

また交差点で左折をしようとしている車が、すり抜けようとするバイクにやはり気が付かずに衝突をする、左折巻き込み事故も多く発生しています。

交差点での走行の注意ポイント

交差点で直進をする場合には、たとえ右折をしようと待っている対向車が見当たらなくても速度を少し落とすように心がけ、いつでもブレーキペダルとリアブレーキをすぐにかけられるように用意をしておくことが必要です。
特に市街地の交差点では、右折をしてくる車だけではなく、自転車が飛び出してきたり、歩行者が死角にいる恐れがあったりもするからです。

また、交差点の近くで進路を変更することは違反となります。
自動車からバイクは死角になりやすく見えていないこともあり、また、見えていてもどこに現れるか予測が付かないことも多くあることを頭に入れておきましょう。
雨の日や、うすぐらい早朝、日が暮れる時間は、車の運転手の視界が大変悪くなります。

また、交通量が少ない時間帯などには、無理にスピードを上げる車や、歩行者や自転車が道路を横断しようとすることもありますので、車間距離を余裕をもってとることがとても大切です。
その他にも、信号が赤になって停車する際には、ブレーキを少しずつかけ、後ろを走る車やトラックに知らせ、停車時はなるべく左端に寄るようにしましょう。

タンデムの時の注意点

憧れのタンデム

バイクのシートの後ろに友人や彼女、配偶者を乗せて颯爽とツーリングを行うことは、バイクならではのかっこよさであるといえます。
タンデムにあこがれて、バイクの免許を取得したという方も少なくないと思います。

ただ1人だけでバイクに乗る場合と、タンデムで走行する場合では、運転者はもちろん、後ろに乗る方にとっても、2人で乗るという、いつもと違った状態で走行をすることになります。
そのため、トラブルを防ぐためにも、快適なツーリングをおこなうためにも、注意をすべき点や、準備しておいた方が良いことなど、いくつもポイントがあります。

バイクのシートの後ろに乗る人のことを、パッセンジャーと呼びます。
パッセンジャーとは、英語の「passenger」から来ています。
直訳すると、乗り物で旅をする人、旅客・乗客で運転をしない人という意味があります。

注意すべきポイントをおさえた上で、気心の知れたパッセンジャーとタンデムツーリングに出発するようにしましょう。

タンデムに向いているバイクとは

交通法規上は125ccを超える排気量であれば、2人乗りが可能となります。
ただ免許を取得して1年間は2人乗りができませんので注意をしましょう。

また、道路交通法が変わったことにより、高速道路でもタンデムでのツーリングが可能となり10年ほど経過しています。
高速道路、もしくは自動車専用道路をタンデムで走行するためには、免許を取得して3年以上経過しており、運転者が20歳以上であることという条件があります。

それだけ高速道路の走行は速度が速い分、危険も伴います。
時速100キロメートル以上で走行している車両がほとんどの高速道路では、最高でも時速120キロメートル程度となっている、排気量が少なめのオフロードバイクなどでのタンデムは避けた方が懸命だといえます。

また、シートの長さに2人で乗れる余裕がないと、ツーリングをするととても無理が生じてきます。

タンデムツーリングのバイク装備

タンデム、特に長距離でツーリングを行う場合には、荷物の場所が問題となっています。
2人分の荷物となると、それなりの容量も必要となってきます。
普段はリアシートにバッグを括りつけたりしている場合には、デイバッグに加えてたとえばタンクバッグなどの用意を新たにする、といった必要が生じます。

また、パッセンジャーの服装についても、運転者が前もってこまやかな配慮をしておきましょう。
パッセンジャーには免許は不要ですが、バイクにまったく乗ったことがないという方にとっては、バイクでの走行どのような服装にすればよいのか見当もつかないものです。
夏場でも、長そで長ズボン、できればライダーズジャケットなどを着用してもらうようにしましょう。

フォームは崩れてない?

正しいライディングフォーム

バイクの教習でもっとも最初に教わることのひとつが、ライディングのフォームかと思います。
このように正しいライディングフォームを保ってバイクに乗ることは、基本中の基本なのですが、バイクに長く乗り続けていると、いつの間にかフォームが崩れてしまっていたり、ライディングフォームを忘れてしまい、自己流になってしまった、ということもあると思います。

また、長距離ツーリングをすると、なんだか疲れてしまったり、場合によってはぐらつきを感じることもある、という方もいらっしゃると思います。
免許を取得したばかりで不安が大きい方や、久しぶりにバイクに乗ることになったリターンライダーの方にとっても、原点に戻るという意味で、自分自身のライディングフォームを今一度見直してみることが必要だといえます。

基本となるフォーム

ライディングフォームの基本は、運転者の身長や性別などは関係なく、そして、どんなタイプのバイクに乗るにあたっても共通のものとなります。

まずは、上半身はリラックスをした状態で、しっかりとバイクをおさえ込むようなフォームを取ることが必要です。
おさえこむことで、バイクの車体が安定しやすくなります。

具体的には、ヒザを中心とした腰から下部分全体を使うようにして、車体をがっちりと抑え込むニーグリップと呼ばれる状態にします。
ニーグリップの「ニー」は直訳するとヒザですが、膝だけで車体をおさえることはできません。

モモはなるべくタンクに当たるように意識して、内側全体を使うようにガッチリおさえるようにします。
そしてステップに足の真ん中を乗せるようにします。かかとはなるべく車体に付けるようにして、走行する方向につま先は向けるようにします。

下半身に対して上半身はリラックスを行います。
リラックスというのは、力が程よく抜けている状態を指します。
肩が力んでいると、腕にも余計な力がかかってしまい、スロットルの操作などにも影響を及ぼしかねません。
腕は曲げるようにして、背中はまるめず、アゴをなるべくひくようにします。

良くいわれるのが、仙骨を立てる、ということです。
エクササイズなどでもよく注意されていることですが、仙骨を立てるイメージとしては、おへそを突き出して、胸を張って座っている、猫背でも反り腰でもない状態のことです。

背中が丸まった、いわゆる猫背の状態でバイクに乗ると、腰に負担が非常にかかり、腰痛になるおそれが高くなるばかりか、首の頸椎と呼ばれる部分や、内臓にまで負担がかかることがあります。
そのため、猫背になりがちな方は意識をして乗るようにしましょう。
また、反り腰でもお腹や脚などに負担がかかります。