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アメリカで生き続けるホンダシャドウ・ファントム

新モデルがアメリカで投入

ホンダのクルーザーモデルのシャドウ・ファントムが、2020年になって新しいモデルが発表されました。
国内のバイカーの中にはこの名前を聞いて、少し懐かしいと思った方も多いでしょう。

国内マーケットではシャドウ・ファントムは2016年に生産終了しました。
しかし国内でも安定した人気があって、今なお根強いファンがいます。

2020年現在取り扱っているのは、アメリカン・ホンダというところです。
文字通り、アメリカで主に販売されます。
新型モデルが人気になれば、国内に逆輸入されることもあるかもしれません。

シャドウ750をベースに

シャドウ・ファントムは2009年に発売されました。
もともとはシャドウ750をベースにして、エクステリアを一部見直しました。
ブラックをベースにしたデザインは、先代と比較してよりワイルドさが前面に出てきた印象です。

その他にはシート高も特徴の一つです。
約650mmと比較的低めのレイアウトにすることで、足付き性を高めました。
街中でも取り回しに優れているので、ストレスを感じることなく運転できるでしょう。

エンジンについてはV2で745ccというスペックでした。
上質で十分なパワーが期待できます。
しかも燃料噴射装置は電子制御できるようになっているので、加速なども非常にスムーズです。
無駄にガソリンを使うこともなく、このクラスの中では燃費は比較的良いのも魅力の一つです。

いい音を感じさせるエンジン

最近のオートバイを見てみると、エンジン音があまりせず、静粛性にこだわったものが多いです。
騒音問題もあるので、街中で走行させるためには必要なものでしょう。
しかし「エンジン音がないとバイクで走っている感がない」というライダーも少なくないでしょう。

そのようなバイカーの気持ちを満たしてくれるのが、シャドウ・ファントムです。
エキゾーストが醸し出す排気音はV2のサウンドを忠実に再現しています。
しかも近年の音量規制もしっかり意識して、ちょうどいい感じに仕上がっています。

シャドウ・ファントムに搭載されているエンジンは、トルクに厚みがあるのも特色の一つです。
アクセルを吹かすと地面を蹴り上げるような力強いトルク感が出てくると言います。

積極性が求められるハンドリング

ハンドリングも特徴の一つです。
スロットルワークをうまく活用できるかどうかが、シャドウ・ファントムを乗りこなすためのポイントです。
うまく思い通りに走行するためには、いかに曲げていくかが重要です。

コーナリングをする際に、右手を勢い良く返すと豪快な走りを堪能できます。
また返したときにしっかり荷重がかかるところも魅力です。
誰でも気楽に乗りこなせない、だから自分は自由自在に操りたいと思えるようなバイクです。

ヤマハの至宝といわれたVMAX

一つの時代の終了

バイク好きの間で、2017年に悲しいニュースが発表されました。
それはヤマハのVMAXの生産が2017年8月に終了するというものです。

1985年に発売されて、実に30年以上の間オートバイファンの心をつかんで離しませんでした。
しかし徐々にその人気も下降局面に入りました。

ちなみに最終年の2017年の生産台数は120台を予定しています。
この数を見ると、多くの人が競うようにして購入するのであっという間に完売してしまうのではないかと見られています。
生産台数を見ると、一つの時代が終わったかのような寂しさを感じる人もいるでしょう。

怒涛のパワーが魅力の理由

VMAXがなぜここまでのロングセラーになったのか、それはパワーに尽きるでしょう。
オートバイの世界では並外れた存在感があります。
いかにもパワフルそうな大きなフォルムに、期待にたがわない暴力的な加速力、この特徴に胸熱くした人も多いでしょう。

VMAXは北米向けの輸出モデルとして開発されました。
初代はV8エンジンが搭載されました。
これは当時アメリカの主流だったエンジンです。
このエンジンが、力強い加速を生み出します。

新型は現代的なテイストも

2008年には新型のVMAXが投入されました。
こちらはボディに改良が加えられました。

初代はスチールフレームを採用していました。
ところが新型はアルミダイヤモンドフレームを新たに導入しています。
剛性がアップしたことで、暴力的なエンジンパワーをしっかり受け止めることができます。

さらにフロントフォークにはチタンコーティングに改良しました。
加えてリンク式のモノクロサスペンションを採用することで、より安定感のある足回りに変身しました。

エンジンはそのパワーはそのままに、コンパクト化に成功しました。
このため、前方の重みが軽減されたことでマシンバランスが改善しています。
フロントタイヤにかかる負担もだいぶ軽減されました。

非日常を体現できるマシン

VMAXは実用性という部分はあまり重視していません。
日常街中を走行するにあたって、VMAXのようなパワーはほぼ必要ないでしょう。
ライダーによっては手に余るほどのパワーかもしれません。

しかしVMAXの開発にあたってヤマハのスタッフは「人生を豊かにするものであれ」をスローガンとして打ち出しました。
人生は何もすべて効率的である必要はないでしょう。
回り道をしたところに楽しみやヒントが隠されていることもあります。

VMAXは普通では考えられない乗ったときのフィーリングがあります。
しかしだからこそツーリングすることで、非日常的な空間に触れられます。
そこにバイクファンはスリルを感じ、ロマンを求めていきました。
結果的にロングセラー商品となり、今後名車の一つとして多くの人の記憶に焼き付けられるでしょう。

スーパースポーツに採用されるウイングレットの効果とは

F1のような羽が付いた

2016年ごろからMotoGPのマシンに取り付けられることが多くなって注目を集めたのが、ウイングレットです。
中にはかなり大型の羽を取り付けたモデルも出てきました。
一見するとF1マシンのようなフォルムをしています。

登場してしばらくは接見したのですが、その後レギュレーションが見直されました。
ウイングの制限が厳格になったため、今ではレースシーンでは控えめなものになりました。
レースシーンではかなりおとなしくなりましたが、市販のバイクに導入され始めています。

ウイングレットを導入するメリット

なぜこのようなウイングが取り付けられるようになったのか、それはダウンフォースを確保するためです。
マシンのフロント部分を押さえつけることで、フロントタイヤが跳ね上がりにくくなります。
タイヤが跳ね上がるのは加速したと気なので、スムーズな加速ができます。

さらにダウンフォースがアップすることで、コーナリングするときに挙動が乱れにくくなります。
車体が安定することでコーナリングスピードを必要以上に落とすこともなくなります。
タイムロスが減らせ、ラップタイムの向上が期待できるわけです。

ウイングレットを嫌うライダーも

MotoGPシーンではウイングレットがもはや必須のものとなりました。
レギュレーションによって大きなものは取り付けられなくなりましたが、それでも多くのチームが取り付けています。

しかし中にはそのフィーリングを嫌う人もいるようです。
ウイングレットによってダウンフォースが格段にアップします。
するとライダーによっては、ハンドリングが重たいと感じる人もいるようです。
このため、ウイングレットのないものやあっても小さなマシンに好んで乗る選手も見られます。

市販モデルでも取り入れられつつある

現在ではレースシーンだけでなく、市販モデルでも徐々に搭載されているものが出てきています。
例えばドゥカティ・パニガーレV4Rの2019年バージョンです。
こちらには2016年にレースに投入されたモデルのデスモセディチGP16をモチーフにしたウイングが搭載されています。

その他にはカワサキのニンジャH2Rもウイングレット搭載車種です。
もともとウイングレットは翼端板という航空業界の言葉でした。
飛行機には多く取り付けられているシステムで。それをオートバイに応用したわけです。

そこでカワサキではウイングレットを開発するにあたって、川崎重工業の航空機部門の協力を得ました。
飛行機で培ってきたノウハウを採用することで、安定感のある走りが実践できるようになりました。
このように今後のモデルにはウイングレットの搭載されたものがどんどん出てくるかもしれません。

ノークラッチシフトを電子的に行うクイックシフター

ノークラッチシフトとは何か?

オートバイのレースが好きな人であれば、ノークラッチシフトという用語を聞いたことのある人もいるでしょう。
アクセルを一瞬戻し、その間にシフトアップします。
そしてまたすぐにアクセルを開けるドライビングテクニックです。

加速をする時そのままシフトアップすると、どうしてもタイムロスが発生します。
しかしノークラッチシフトをすれば、ロスを最小限に抑制できます。
そうしてタイムアップするロードレースにおけるテクニックです。

従来ノークラッチシフトは、上級ライダーの技術です。
しかし現在だれでもできるようになりました。
というのもアクセスを戻す作業を電子的にできるような車種も出てきているからです。

クイックシフターとは何か?

このアクセルを戻すのを電子制御で行うシステムのことを、クイックシフターといいます。
電子的にコントロールすることで、さらにスムーズなシフトアップ、加速が期待できます。
結果的に更なるタイムロスを削減できるわけです。

アクセルを開けた状態でシフトアップを行います。
するとセンサーがそれを察知して、点火を一瞬カットします。
これがアクセルを戻しているのと一緒の状況を作り出します。

1990年代後半からオプションもしくは標準装備されたレース用モデルも出現しました。
さらに近年ではさらなる進化を遂げています。

例えばシフトダウン時も同様に電子制御できるようなものです。
コーナリングする際には寝かし込みやブレーキングだけに集中することができ、ミスを誘発しにくくなりました。

クイックシフターのあるメリット

クイックシフターがあることで、アクセルを開いたり戻したりといったことをする必要がないのはメリットです。
ライダーとして見れば、作業量が少なくなります。
それでいてスムーズなシフトアップができ、円滑な加速ができるわけです。

また近年ではシフトダウン時にも電子コントロールできるモデルも出現しています。
こちらを運転すれば、バイクの傾きやブレーキングだけに集中できます。
コーナリングしたときの負担が軽減され、ドライビングミスも生まれにくいのは魅力です。

クイックシフターの搭載されているモデル

クイックシフターの搭載されているモデルの中で有名なのは、ホンダのCBR1000RR SPです。
こちらのモデルには標準装備されているのが特徴的です。

その他にはカワサキのNinja ZX-10R KRT EDITIONにはシフトアップだけでなくダウンの時にも電子コントロールできるシステムを導入しています。
コーナリングの時にライダーにかかる負担を軽減できるので人気です。
ホンダの次世代モデルのCB1000Rも同じようなクイックシフターのシステムを導入していて、こちらの機能にも注目が集まっています。

アクセル操作を電子制御するスロットル・バイ・ワイヤ

オートバイの常識を打ち破る画期的システム

従来オートバイのアクセルを操作するとケーブルを介してスロットルバルブが開閉していました。
このオートバイの常識を打ち破ったのが、今回紹介するスロットル・バイ・ワイヤです。

スロットル・バイ・ワイヤの場合、ケーブルがありません。
ライダーがアクセルを操作すると、その情報が電気信号に変換されます。
そしてその情報がECUに伝えられます。
するとほかの情報を総合的に踏まえてアクセル開度が決まって、スロットルバルブを開閉する仕組みです。

ちなみにメーカーによってフライ・バイ・ワイヤやライド・バイ・ワイヤという似た名称で紹介しているところもあります。
しかしいずれも同じ仕組みであると思ってもらって構いません。

メリット

スロットル・バイ・ワイヤを導入するメリットは、運転しやすさです。
アクセル操作を電子制御化できています。
つまりライダーのミスで、アクセルをふかし過ぎても転倒するような心配はありません。

アクセルの動きが大きく変化しても、安全性を考えてスロットルの開き具合をコントロールできます。
ですから無理な挙動の変化を起こしにくくできます。

また路面コンディションが急激に悪化すると、運転しているときにリアがスリップして転倒することもあり得ます。
しかしスロットル・バイ・ワイヤが搭載されていれば、路面状況に応じて自動的にスロットルを閉じることも可能です。
リアが流れないようにコントロールしてくれるので、転倒リスクも低くできるわけです。

安全性が高まりますし、燃費が優れているのもメリットです。
電子的にスロットルの開き具合を制御できるので、無駄にガソリンを消費することもないです。

デメリット

スロットル・バイ・ワイヤは電子制御によって基本的にどのようなシチュエーションでも最適に運転できるようにプログラミングされています。
しかしイレギュラーなシチュエーションの時に対応できないのがデメリットです。
特にスロットルが一定以上に開くことはありません。

日常街中を走行しているときは問題ないでしょう。
しかし変速的なスタイルで運転したければ、向いていないかもしれません。

また電子機器がいろいろと搭載されているので製造コストがどうしてもかかってしまいます。
ですから従来モデルと比較して、値段が高くなってしまうのもデメリットの一つです。

上級者には違和感があるかも

ワイヤーでつながれているオートバイを長年乗ってきた上級者にとって、違和感があるかもしれません。
アクセルをふかして加速しているフィーリングが、電子制御しているスロットル・バイ・ワイヤが出にくいです。

このため特に乗り始めたときには、いつもと違う違和感を覚えるでしょう。
しかししばらくすれば、独特のフィーリングに慣れてくるはずです。
ただしダイレクト感はないので、その部分に不満を覚える人もいるでしょう。

採用されるバイクが増えているスマートキーについて

バイクでも広がりつつあるスマートキー

自動車の中でスマートキーを採用している車種はかなり多いです。
イグニッションに鍵を入れることなく、ボタン一つ押すだけでエンジンが始動するシステムのことです。
実はこのスマートキー、オートバイの世界でも徐々に広がりつつあります。

スマートキーを最初にオートバイで採用されたのは2004年のことです。
利便性に優れているのでスクーターなど、普段乗りをするモデルを中心に広まりました。
最近ではツーリング向けの大排気量や高級モデルでも導入に踏み切るケースも増えてきました。

スマートキーの仕組み

スマートキーについてよくわからない人のために簡単に説明すると、電波通信を利用しています。
鍵と車両に取り付けられているECUで通信を行って、鍵が認識されるとセキュリティが解除されて、車が動き出す仕組みです。

その他にもメカニカルキーを鍵に内蔵している車種も少なくありません。
これを使用すると給油口を開けたり、ハンドルロックを解除したりできます。
ハンドルロックの解除はバッテリーが上がってしまった時などは重宝するでしょう。

メリット

スマートキーのメリットとして大きいのは、自分でいちいち操作する必要のないところです。
ポケットやバッグの中に入れておいて、バイクに一定距離近づけば自動的にエンジン始動できます。
買い物をたくさん持っていて手がふさがっているときなど、手軽に操作できるのは魅力的です。

またセキュリティも従来のシステムと比較すると、格段にアップするのもメリットの一つです。
イグニッションに鍵を差し込む必要がありません。
鍵穴がないので、鍵がなくても勝手に盗まれたり、いたずらされたりするリスクも低くなります。

デメリット

ただしスマートキーでもデメリットはいくつかあります。
まずは紛失のリスクです。

従来方式であれば、例えば拾った人に悪意があってバイクを盗もうとした場合、いちいち近くのオートバイの鍵穴にさしてどれが該当するものか特定しなければなりません。
これはなかなか面倒ですし、周囲に怪しまれるのでなかなか実行するのは難しいでしょう。

ところがスマートキーの場合、歩きながらポケットの中に鍵を入れておけばどのバイクが該当するか特定しやすいです。
ポケットに鍵を入れて、バイクのあるところを通り過ぎるだけで確認できてしまいます。

またスマートキーは電池が動力源です。
もし電池切れしてしまうと、機能を発揮しません。
つまりある日突然エンジンがかからなくなってしまうなどのデメリットもあります。

電池が少なくなると、いつもよりも反応の鈍くなる傾向が見られます。
どうも以前よりも近くならないと反応しなければ、電池の交換を速やかに行うといいでしょう。

仮面ライダーの様にバイクに乗るご当地ヒーローたち

ご当地ヒーローがゾクゾク出現

地域ごとにいろいろなヒーローが出現していて、活躍しています。
地元のPRや地域の活性化、ボランティア活動など多様なシーンで活躍しています。

子供のころテレビで見ていた特撮物のヒーローというとバイクに乗ってさっそうと駆けつけるシーンを記憶している方も多いでしょう。
ご当地ヒーローも同様で、バイクに乗っているキャラクターも少なくありません。
関東圏だけでもいろいろなヒーローがいるので、首都圏在住の方は休日などを使って少し遠出するといいでしょう。

時空戦士イバライガー

時空戦士イバライガーは茨城県で活動しているヒーローです。
ジャークという悪の軍団から茨城を守るのがその役目です。
2007年ごろから活動を開始していて、イベントのほかにもグッズ展開することでその存在をプロモーションしています。

時空戦士イバライガーの乗っているオートバイを見てみると、深紅のトライクです。
片側3本ずつ伸びたエキゾーストパイプ、横に張り出したエンジンが特徴的です。
イバライガーは真っ赤な格好をしていて、バイクもそれに合わせているのでしょう。
大排気量の3輪車とともに、一度見たら忘れられないだけのインパクトがあります。

宇宙神ゴッドチバダー

宇宙神ゴッドチバダーは千葉のご当地ヒーローのことです。
ボンバー星の出身で「ゴッドジェット」と呼ばれる専用マシンでやってきました。

ゴッドチバダーの特徴として、フォームチェンジする点に注目です。
そのバリエーションは実に10種類もあるそうです。
しかもバリエーションごとで乗るオートバイも変わってきます。
ヒーローショーなどのイベントもしばしば開催していて、オートバイに乗りながら登場してくることも少なくありません。

ゴッドチバダーのことはもしかすると知っている人も多いかもしれません。
というのもすでにテレビドラマに数回出演しているからです。
出演するたびにSNSで情報拡散しているので、全国的に見ても知名度は結構高いです。

ヘリテイジ仮面

ヘリテイジ仮面は群馬県が誇るヒーローです。
デビルシャドウという悪の組織から群馬県を代表する富岡製糸場を守るためにやってきたヒーローになります。

2005年にデビューしているので、15年の長きにわたって群馬県で活動しているわけです。
お祭りなどのイベントが開催されると、駆け付けることもしばしばです。

ヘリテイジ仮面もオートバイに乗ってさっそうと登場します。
ボディのところにレッドのラインが入っていて、いかにもヒーローが乗り好みそうなクールなデザインになっています。

ヘリテイジ仮面には専用のテーマソングもあります。
動画サイトに投稿されているので、興味のある人は一度聞いてみてもいいでしょう。

バイクの普及率日本一!和歌山県

バイクの普及率ナンバーワン

総務省では全国消費実態調査を5年に1回のペースで実施しています。
平成26年の調査によると2人以上の世帯でバイクを1台以上保有している普及率ナンバーワンだったのは和歌山県でした。
普及率は33.3%を記録しています。

ちなみに2位は愛媛県で27.3%で大きく引き離していることがわかります。
30%を超えているのは47都道府県の中で和歌山だけという結果になりました。
しかもここ数度の調査も1位は和歌山県で安定して推移しています。

地形が関係?

なぜ和歌山県ではバイクが普及しているのか、いくつか考えられる事情があります。
まずは地形の問題です。

田辺市をはじめとして沿岸の都市はすぐ目の前に山が迫るような地形をしています。
つまりエリア内に坂がたくさんあります。
坂の上り下りをする際にバイクがあると、スイスイ移動できるわけです。

また道幅のあまり広くない道路も県内には結構あるそうです。
バイクであれば小回りが利くので、ストレスを感じることなく運転できるので多くの人が保有しているのではないかともみられています。

農作業のおともに

和歌山県は農業が盛んな地域でもあります。
例えば梅やミカンの栽培は全国的に広く知られているでしょう。

梅やミカンの栽培をするにあたって、軽トラックの使われることが多いです。
軽トラックに農作業で欠かせない機会を乗せて運ぶわけです。
しかし軽トラックの弱点は乗員人数です。
2人までしか乗ることができません。

農家の中には家族全員で作業をする世帯も少なくありません。
トラックの乗れなかった家族は現場に行くまでにバイクを利用することが多いようです。
狭い道でもスイスイ走行できるので、自動車ではなくバイクを活用するところが多いわけです。

バイクがただ単に好き

その他にも地理的な事情も関係しているのではないかという声もあります。
和歌山県内には急峻な山間部が少なくありません。
この地形的な特徴が影響しているのは、都道府県別でみると公共交通機関があまり発達していません。
そこで移動の足としてバイクが欠かせなくなっているのでしょう。

さらには気候も関係しているようです。
県内全般的に温暖で、雪が降る頻度もそれほど多くありません。
雪が降ると路面凍結してバイクを運転するのは危険ですが、そのような懸念も必要ないです。
年間通じて走行できるのも、バイクの普及率の高さに影響しているかもしれません。

しかしこれらの理由も決定打にはならないという意見も見られます。
このためもっとシンプルで、和歌山県民はバイク好きの人が多いから高い普及率になっているだけという指摘も見られます。
世界的に見ると台湾の普及率が圧倒していますが、その原因がはっきりしていないのと同様というわけです。

年を追うごとに価格高騰が進む旧車

付加価値の付く旧車

ビンテージタイプのオートバイの価格が近頃どんどん上昇していると言います。
例えば70年代の名車の場合、300万円台で販売されても決して高くはないです。
車種やコンディションが良ければ600万円を超えるものもあり、新車よりも高いような名車もあるほどです。

そして80年代の車も70年代と比較してそん色ない価格で取引されているものもあります。
今後はさらにプレミア化が付加されるので、価格はますます上がっていく可能性が高いです。
80年代のバイクが欲しい、乗ってみたいと思っているのであれば、今すぐチェックしたほうがいいわけです。

個性が魅力の80年代

なぜ80年代の車種がこれまで支持を集めているのか、それは個性的なモデルが多かったからです。
オートバイの歴史の中でも80年代はエポックメイキング的な時代でした。
この10年間で、一気にバイクが進化したと言われています。

しかもこの時代、バブルの全盛期でした。
世の中のイケイケ的な雰囲気も手伝って、革新的な攻めたモデルがたくさん出ました。
今の時代では考えられないような自由な雰囲気が業界内にあったのでしょう。

2ストロークが人気

80年代のオートバイの特徴の中で見逃せないのは、2ストロークです。
2ストロークのレプリカは1990年代末に絶版になってしまいました。
今では購入できないというのがプレミアになって、価格が上昇傾向です。

専門家の間ではこのトレンドは当分続くだろうと見込まれています。
当時は人気のなかった車種ですらも、結構な高値のついている状況です。

80年代には2ストロークのデュアルパーパスも一部で回りました。
短期間で絶版になってしまった車種などは、そのレア度の高さから中古価格はかなりの高値を記録しています。
中には100万円を超えるような値のついている車種もあるほどです。

パワフルなのも魅力

ツーリングする人の間で80年代のオートバイは魅力に映るようです。
その理由の一つとして、パワフルな車種が多いからが挙げられます。

1992年に国内仕様の車種の自主規制が強化されました。
排気量別に馬力の上限が厳しくなりました。
250cc40ps、400cc53psが上限となりました。

それ以前は250cc45ps、400cc59psが上限だったので80年代はいずれもパワフルです。
先ほど紹介した2ストロークのほかにも4気筒のエンジンを搭載した車種も少なくありませんでした。

このため、現行モデルと比較して圧倒的に馬力があるわけです。
力強く走行できるので、山道などのワインディングを走っていて楽しいという意見も少なくありません。
このような走行性能の高さも、バイカーの間で評価される背景にあります。

2つ以上の動力源を持つハイブリッド・システム

ハイブリッドとは何?

自動車の世界ではハイブリッドカーが今では一般にも広く浸透しています。
ところでバイクでもハイブリッドが出ています。

ハイブリッドについて簡単に紹介すると動力源が複数ある乗り物のことです。
現在主流になっているのはガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせで走行できるスタイルです。

現在販売されているモデルは?

現在出ているモデルを見ると、マイルドハイブリッドのものが多いです。
ハイブリッドも2種類あってフルとマイルドがあります。

フルとはそれぞれの動力源が独立して走行できるだけのスペックを有するものです。
一方マイルドとは、モーターはエンジンの補助的な存在のタイプを指します。
発進するときや加速する際にエンジンの動力をアシストする形になります。

一方減速する際にはエネルギー回生が実施されます。
場合によってはアシスト部分の電池残量が足りない場合もあるでしょう。
その際には回生によって残量を増やします。
一定量に回復するまでは、先ほど紹介したアシスト機能はいったん中止になります。

課題もある

ハイブリッドのオートバイの場合、量産化されている半面課題もあります。
電気モーターを搭載しなければならないので、パワーユニットはどうしても従来と比較して大きくなります。

その結果、トランク容量が若干少なくなっています。
バッテリー部分が新たに追加されたことでどのように各パーツのレイアウトを構成するかが問題になってくるでしょう。

新しく投入された車種の場合、トランク量は減少しました。
しかしできるだけ容量を減らさないように工夫も凝らしてあります。
街乗りなど実用的な部分もほとんど不自由を感じることはないです。

ただし今後フルハイブリッドにするとなると、モーター部分のパワーアップが必要不可欠です。
そうなると限られたスペースでどう搭載するか、また課題になってくるでしょう。

ハイブリッドバイクの今後について

ハイブリッドのオートバイの需要は今後高まってくると見られます。
その背景にあるのが2035年問題です。

2035年問題とは東京都の出している方針が関係しています。
2035年までに2輪車は純ガソリンエンジンの新車販売を禁止するという案です。
ちなみに自動車の場合2030年までにはガソリンエンジンの新車販売は禁止にするそうです。

もしこの方針が実際に通ったとしたら、従来のガソリンエンジンの車種は購入できなくなります。
電動バイクやハイブリッドタイプしか、新車として購入できないわけです。

今後ますますエコに対する意識は高くなってくるでしょう。
そうなると自動車だけでなくオートバイもハイブリッド化がどんどん進む可能性は十分あります。